(朝日新聞記事)作家の正体は警察医
宮崎北署の警察医を務める内科医、大西雄二さん(64)=宮崎市=が、作家活動を続けている。出版物は5作。検視の現実、郷土の風景、宮崎の感染症の歴史など、すべてでテーマが異なる。中でも、8月に出版された最新作、「薔薇(ば・ら)の時代」(鉱脈社)は、それまで実務に近いテーマだったのに対し、文芸評論というジャンルに踏み込んだ。実は、大西さんは、青春時代は医師ではなく、文学の世界をめざしていた。
本業の内科医院は、県内最大の繁華街ニシタチのど真ん中にある。この一帯を管轄する宮崎北署の警察医を引き受けたのは1990年。異状死の知らせがあれば、昼夜を問わず現場に急行するほか、月2回、留置人の健康管理にも出向いている。検視は年100件を超える。
そんな大西さんを医学の道へ歩ませたのは、青春時代、文学の世界に憧れて上京したものの、半ばで挫折した経験だった。
大西雄二さんは、検視などの警察医をされているかたで、50歳に作家活動を始めたのですね。
「ある警察医20年の足跡」
「宮崎県の感染症―その歴史と風土 (みやざき文庫 55)」
などの医学畑からの著作があります。
早稲田大学文学部、秋田大学医学部卒業。と文系理系どちらも大学で勉強し、
今回の著作「薔薇(ば・ら)の時代」(鉱脈社)は、
昭和初期、文学を志して宮崎県内から上京した若者6人を考察した文芸評論で、
初めての文系分野での著作ということになります。
6人のうちの一人は、我が延岡高校(延岡旧制中学校)の先輩、詩人の高森文夫です。
高森文夫は中原中也と親交が厚く、自身も第二回中原中也賞を受賞していますね。
キラ星のような天才の周辺にいた、宮崎県出身の文学人にスポットを当てた、
「薔薇(ば・ら)の時代」、読んでみたいです。